スポーツ・仕事に限らず、人間が複数人集まって共通の何かを成し遂げる際には、チームワークが必要です。チームワークを高めることで、構成員それぞれの弱みをカバーし強みを高めあうことができ、個人では成し得ない大きな成果を実現することができます。
今回は、そんなチームワークの重要性や高める方法について見ていきましょう。
仕事におけるチームワークの重要性
仕事において、チームワークが重要視される理由を確認しましょう。
1. 組織全体の成果向上が見込める
チームでの仕事は、業務をチーム構成員の得意不得意に合わせて分担することで、業務の大幅な効率化を図ることができます。その結果、一人で行うよりも難しく、高い目標を達成できるようになります。
2. 個人のモチベーションを向上させる
チーム内で仕事をするということは、他者との関わりの中で仕事をするということです。個人で仕事をするときとは異なり、チームのメンバーから自分の役割の仕事に対しての反応やアドバイスをもらいながら作業を進めることになります。
自身の成果が認められれば、よりチームに貢献しようという帰属意識が湧き、仕事へのモチベーションアップにつながるでしょう。
3. 成長への刺激となる
チームのメンバーの働きぶりを間近でみることで、自分には足りない、他者の優れている部分を知る機会が増えます。他のメンバーを通じて仕事のやり方を見直すことで、学習の意欲へとつながり、成長が見込めるでしょう。
仕事のチームワークを高める方法
次に、チームワークを最大限発揮するために必要な要素を確認します。
1. 明確な目標設定と共有
共通の目標に向かって進んでいくべきときに、そもそもの目標を共有できていなければメンバー間の方向性を違えることになってしまいます。それも早い段階で判明すればまだ良いですが、プロジェクトが佳境に入った段階で方向性が違ったとなると、取り返しのつかない事態になりかねません。
そうならないためにも、プロジェクトに着手する前に、チーム内で目標を明確にしておくことが必要不可欠です。
最終目標だけでなく、中間目標もいくつか設定し、定期的に振り返りを行って現状の位置を確認し、必要ならば修正を行うことで、より確実に最終目標に向かってチームの士気を高めることができるでしょう。
2. 適切な役割分担
チームワークによる相乗効果を最大化するには、各々が各々の役割を正しく理解している必要があります。そのため、目標から必要な工程を割り出し、それに沿った役割分担をするのです。
苦手とする分野よりも得意とする分野で活躍する方がチーム全体の作業効率も上がるので、メンバーの得意不得意を把握した上で役割分担をすることが基本です。
分担の際には、役割に漏れや重複が生じないよう注意しましょう。
3. 一人ひとりの自律性
目標を共有する一方で、個人の役割の領域においては、個人が責任を持って進めていくことになります。各々のメンバーがチームの一員であるという自覚を持ち、チームに貢献する意欲を持っていなければなりません。
4. 協調性
チームで仕事するわけですから、自律性は保ちつつも、チーム全体としては協調性が必要です。コミュニケーションを重ね、必要に応じて相手の価値観を受け入れたり、擦り合せたりすることで共通の目標に向かって協力することが必要です。
5. 情報共有の徹底
個々人の仕事の進捗状況をチーム全体で把握するために、日々の報告・連絡・相談を怠らないことです。適切に報・連・相がなされていれば、仮にミスがあった場合も、早い段階でカバーすることができます。
チームワークを高めて、組織の生産性を高めましょう
チームで仕事をする際には、自分ひとりで仕事をするときと異なり、自分以外の他者と円滑に仕事を進められるよう気を払う必要があり、そのエネルギー故にチームワークに苦手意識を感じてしまう人もいることでしょう。
しかし、今回説明したように、チームで仕事をすることによって得られるメリットは多数存在します。それらのメリットは、会社への利益だけでなく、自身のモチベーションアップや成長促進など、個人の利益として自分に返ってくるものもあるのです。そう考えると、より良いチームプレーのための努力も悪くないと思えてきませんか?
チームでの仕事を通じて各メンバーが自己実現に近づくことができれば、組織全体の成長にも寄与します。是非、今回の記事で解説をした5つの方法を実践し、組織のチームワークを高めてください。