人事評価をクラウド型システムにする3つのメリット

新型コロナウイルス感染拡大予防対策として、急速に普及したリモートワークは、いまや多様化する働き方の一つとして定着しつつあります。そして、コロナ終息後も、場所や時間にとらわれない働き方として今後も増え続けることが予想されています。そこで企業がすぐに対応しなくてはいけなくなっているのが、リモートワーク環境を前提にした人事評価制度です。

今までの働き方と異なり、オフィス外でのリモートワークでは社員の働きが見えづらく、以前までの社員全員がオフィスで一緒に働くことを前提にした人事評価制度では対応できない部分が多くあります。また、人が人を評価することは、思った以上に難しいものです。身近な人間の場合は、どうしても主観で良し悪しを判断してしまう可能性があります。逆に、あまり知らない人の場合はどう評価してよいのかわからずに途方に暮れてしまうこともあるでしょう。社内でのコミュニケーションも儘ならない中での人事評価はとても難しいのです。

そこで今注目されているのが、人事評価業務をアシストしてくれる人事評価システムです。

この記事では、人事評価システムのメリットやクラウド型のメリット、おすすめのクラウド型人事評価システムを徹底解説します。

人事評価システムとは?

人事評価は、社員のモチベーションを左右するきわめて重要な業務であると同時に、公平な判断や評価に悩む難しい分野でもあります。この人事評価を科学的な手法で支援するのが「人事評価システム」です。

一般的に人事評価とは、社員の能力や実績を測定するための評価基準や方法を定め、それに基づいて社員の評価を行うものです。評価結果は、社員への通知やフィードバックとして提供されることが多く、社員は評価結果をもとに将来のキャリアアップや能力向上のための計画を立てることができます。

人事評価システムとは、企業や組織が社員の能力や実績を評価するためのシステムのことを指します。人事評価は、社員の能力や実績を把握し、将来のキャリアアップや能力向上のための計画を立てるために重要な役割を果たします。

システムによって機能は様々ですが、評価表の作成などを自動化できるだけでなく、客観的なデータ分析による人事評価、目標設定やスキル管理、人事評価に関するデータの一元管理なども行えます。蓄積したデータをもとに判断できるため、リモートワークなどの多様化した働き方にも対応でき、主観に頼ることなく公正な評価が効率的に行うことが出来ます。手間や時間のかかる人事評価の負担を軽減するために、導入する企業が増えてきています。

人事評価システムを導入する4つのメリットとは?

人事評価システムは、組織や企業で働く人々の能力や実績を評価するためのシステムです。導入するメリット4つをご紹介します。

⒈ 能力や実績を正確かつ公正な方法で評価することが可能になる

今まで人が評価する場合、どうしても担当者の主観が入ってしまっていましたが、人事評価システムを利用すると、社員ごとの達成度や客観的な数値から評価が可能です。評価項目を詳細に設定できるので、詳細で具体的な評価項目によって、緻密で正確な評価を実現出来るのです。

⒉ 人事評価の手間や時間を短縮できる

正確で実用的な人事考課表の作成には多大な労力と時間が必要ですが、人事評価システムを利用すると、今まで手作業で行っていた評価項目の設定やデータ分析などを自動化できます。手間のかかる業務が自動化できるため、担当者にかかる負担や時間を削減できます。また、人を評価するという精神的な負担も軽減出来ます。

人事評価システムによって作成された人事考課表は、従来人の手で作られてきたものよりも精度が高く、社員のステータスの正確な視覚化のみならず、作成時間の短縮にもつながるでしょう。

⒊ 社員のモチベーションや取り組み方を改善することが可能になる

評価項目を詳細に設定することで、緻密で正確な評価を実現出来るため、透明性が高く公平感のある評価基準で評価でき不公平な評価を防ぐことが出来ます。これにより従来では実現が難しかった、公正で平等な評価を下せるようになりました。

社員は正しく評価されていると感じられるため、モチベーションが向上し、結果として企業全体の活性化の一助になるでしょう。企業は、社員の強みや改善すべき点を明確に把握することもできるようになります。

⒋ 最適な人材配置と人間関係の向上

人事評価は、評価する側にとっても悩ましく、時間や手間がかかる業務であり、関係性からなかなか正直に評価することが出来ない場合もあるでしょう。人事評価システムでは、社員それぞれの能力や経験やスキルなどを一元管理できるので、主観や先入観を持たずに、人材配置をより最適化しやすくなります。

その結果、社員一人ひとりの特性を掴みやすく適切な人材配置などが行えるため、上司が部下をマネジメントしやすくなります。また、組織は優秀な人材を確実かつ効率的に育成することができるようになります。

人事評価をクラウド型システムにするメリットとは?

人事評価システムを導入するメリットを上記でご説明しました。人事評価システムはクラウド型を導入する企業が増えています。クラウド型人事評価システムとは、インターネット上のサーバーで利用できる人事システムのことです。クラウド型のシステムにするメリットもご説明します。

1. 初期費用が安い

クラウド型は、オンライン上のサーバーで提供されているサービスをインターネットを介して利用するため、企業がサーバーやネットワークなどのインフラやソフトウェアを持たなくても、インターネットを通じて必要な分だけ利用できる仕組みです。一からシステムを構築する必要がないため、初期費用が安かったり無料のツールもあります。

一方、セキュリティレベルを強固にしたい場合は、オンプレミス型がおすすめです。オーダーメイドになるため費用はかかりますが、より安心です。

2. システムを一から構築する必要がなく、複雑な作業を行う必要がない

インターネットを介したシステムとなるため、あらかじめ「場所」「デバイス」に関係なく、社内ネットワークにアクセスできる前提でのセキュリティ対策がなされているので、システムを一から構築する必要がなく、複雑な導入前後の作業を行わなくても良いのです。リモートワークでもすぐに利用できます。

3. マルチデバイスに対応しているためデータの共有や閲覧が随時可能

クラウド型は、マルチデバイス(PCやスマートフォン、タブレットといった複数のデバイスのこと)に対応しているシステムがほとんどのため、インターネットが繋がる場所ならどこれも利用できます。外からもネットワークにアクセス可能なため、出張や出先、リモートワーク先でも簡単に情報の共有が行うことができます。

おすすめのクラウド型人事評価システム3サービス

リモートワークや出先での利用が多い職種の方は、クラウド型の人事評価システムがおすすめです。おすすめのサービス3つをご紹介します。

⒈ あしたのクラウドHR(株式会社あしたのチーム)

出典:https://cloud.ashita-team.com

あしたのクラウドHRとは、株式会社あしたのチームが提供する人事評価システムです。企業4,000社以上の導入、HRTechクラウド市場の実態と展望2019年度版「人事システムシェア」No.1、2019グッドデザイン賞など数々の賞を獲得した実績がある人気のシステムです。クラウド管理で社内の人材情報を一元管理します。

圧倒的なノウハウとナレッジから生まれた技術で社員データベースから目標設定・評価・査定・給与確定まで人事評価の運用を一元管理が可能です。人事データの見える化・効率化・データを社内でもテレワークでも活用できます。ワークフローの改善、給与シミュレーション機能、長年のビッグデータを活用した目標添削機能・評価者モニタリング機能など他社にはない効果的な機能で課題解決を実現します。

カスタマイズ性の高さにより、現行の人事評価制度をそのまま再現できます。多くの導入企業においてカスタマイズ対応してきた実績があり、現在採用されている社内人事評価制度をそのまま再現してシステムを運用できるのです。

※無料トライアルあり(自社にカスタマイズした利用が可能)

あしたのクラウドHRサービスサイト:https://cloud.ashita-team.com

カオナビ(株式会社カオナビ)

出典:https://www.kaonavi.jp

カオナビは、株式会社カオナビが提供する顔写真を用いて直感的に社員情報を把握できる人事評価システムです。3年連続「人材管理システム」シェアNo.1で、トヨタ自動車やみずほフィナンシャルグループなどの大企業も導入しています。

インタフェースに表示される項目のカスタマイズやデータのソート、組織ツリー図のシミュレーション、360度評価やOKRといった豊富な制度に対応できるワークフローなど、多彩な機能を備えていて、項目もドラックアンドドロップで簡単にカスタマイズできます。また評価の進捗管理・一覧確認も可能。顔写真を軸に、過去の評価履歴やスキル・能力といった人材情報が一元管理できる点も特徴です。

知りたいデータの可視化や分析、レポートの作成や共有なども簡単にできるため、業務の効率化も可能です。

わかりやすい画面設計で、直感的で誰でも使えるようになっていて、導入後は手厚い専任のサポートがあります。

※無料トライアルあり

カオナビサービスサイト:https://www.kaonavi.jp

スマカン(スマカン株式会社)

出典:https://smartcompany.jp

スマカンは、スマカン株式会社が提供する人事領域で30年以上の信頼と実績を活かした人事評価システムです。官公庁や国立大などの公共機関や大企業まで667社以上が導入していて、高いシェア率を維持しています。
社員の得意を見える化し、効果的な人材育成や人材配置、組織戦略に活用可能です。人事評価や目標管理、、組織図、アンケート、スキル管理、ワークフロー設計、経営の意思決定を支える分析機能までを網羅しています。煩雑な人事業務を、紙や表計算ソフトから解放します。

社員の経歴やスキルなどの人材データを使いながら、ドラッグ&ドロップで簡単に組織編成のシミュレーションなどをすることができます。

無料トライアル期間中も全機能を無制限で試せるのに加え、専任の担当者が直接訪問し約1か月間フォローアップしてくれるので、安心して導入できます。

※30日間無料トライアルあり(無料トライアル期間中に生成されたデータは、正式導入時にも利用可能)

スマカンサービスサイト:https://smartcompany.jp

メリットがたくさんのクラウド型人事評価システムがおすすめです

いかがでしたでしょうか?人事評価システムには、クラウド型・オンプレミス型・パッケージ型3つのタイプがありますが、導入数が多いのは圧倒的にクラウド型という結果になっています。インストールが不要でユーザーベースの月額料金で提供しておりイニシャルコストが抑えられる点や導入後にすぐに利用できる点が人気のようです。

コロナ禍以降、リモートワークなどの多様化する働き方に対応した人事評価システムが早急に必要となった場合は、まずはクラウド型で検討することをおすすめします。

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