大手企業のビジネスチャット導入における課題調査

売上規模 100 億円以上、従業員数 200名以上の企業に勤務する役職者(有効回答 412 名)を対象に行った、「大手企業のビジネスチャットツール導入実態調査(2019年7月実施)」について、徹底解説致します。

導入しているビジネスチャットツールに満足している人は27.7%

会社で公式に導入しているビジネスチャットツールの満足度については、「とても満足している」が1.7%、「満足している」が26.0%で、「どちらともいえない」が59.7%、「不満がある」が9.2%、「とても不満がある」が3.4%でした。

会社で公式に導入しているビジネスチャットツールのため、使用者が選べないという点はありますが、満足している人は3割弱にとどまり、何らかの課題や不満があることがわかりました。

ビジネスチャットツールならではの課題を感じている人は4割

ビジネスチャットツールならではの課題を感じている人は全体で40.0%でした。ビジネスチャットツールの導入期間別でみると、導入して半年未満の場合は課題を感じる人は33.8%となりますが、半年以上~3年未満では約半数が課題を感じていると回答しました。

しかし、3年以上使用している場合は33.7%と下がる結果となりました。

ビジネスチャットツールを導入して半年未満の場合はツールに慣れていなかったり、ツール自体を浸透させる期間ということもあり、課題を感じている人は33.8%でしたが、導入から半年以上3年未満の場合、課題を感じる人は約5割という結果でした。

また、3年以上利用している場合、ツールに慣れてきたり、しっかりと社内ルールの整備などもできてきていると考えられ、課題を感じている人が減少していると考えられます。

コミュニケーションツールの利用割合はメールが55.4%

メール・電話・チャットツール等のコミュニケーションにおけるそれぞれのツールの利用割合については、平均でメールが55.4%、電話が24.5%、チャットツールが14.2%となりました。

メールが5割以上と、まだまだチャットでのコミュニケーションに置き換わっている企業は少ないようです。もちろん、メールがすべてチャットに置き換わることはないと思います。社外とのやり取りなどに、まだまだメールの利用も多いと思います。

社内でのメールとチャットの利用のルールをしっかり作っていくことで、混乱を招かないようにし、チャットへの移行を進めていくとスムーズです。

今後もビジネスチャットツールを利用したいと回答した人は75.3%

今後のチャットツールの利用意向については、継続利用したい人が61.7%、現在使っているツールと別のチャットツールなら利用したい人が13.6%、利用したくないという人が24.8%でした。

コミュニケーション改善のほか「副次的な効果」も

調査では、「チャットツールを導入して、改善されたと思うこと」についても聞いています。一番多かった声は「スピーディーにコミュニケーションができるようになった」が41.9%。さらに「複数人での情報共有が容易になった」が34.1%と、コミュニケーション面での工数改善を実感しているという回答が目立ちます。

今後も継続して利用したい、と回答した人からは、

・コミュニケーションが活発になり、情報共有がスムーズにできる
・メールより早く、電話よりお互いを拘束せずに済むから
・インターネット環境があればどこからでも電話・ビデオ会議に参加できるので便利。ワークライフバランスが改善された

といった声も挙がっています。さらに「社内のコミュニケーションが活性化した」(22.7%)、「会議時間が短縮された」(13.2%)と、チャットツールの副次的な効果を感じている人も。確かに、メールや電話よりも気軽にやり取りできるチャットであればコミュニケーションの量が増え、業務内・業務外問わず効果がありそうです。

・スピード感を持ってコミュニケーションでき、皆が集まる必要のある会議時間の短縮にも繋がっている様に思える
・仲間同士のコミュニケーションが楽になった
・情報共有ができるし、社内のコミュニケーション活性化にもつながるので

また、目立つ声としては「遠隔地の人たちとの会議を、経費をかけずにできるから」「離れた場所でも画面を共有して会話ができる」「交通費抑制に役立っている」といった回答。移動が多かったり、遠隔地とのやり取りが多かったりするビジネスパーソンにとっては、チャットツールの効果をかなり実感しやすいと言えそうです。

課題を感じている人は4割という結果でしたが、今後の利用について前向きな回答が多く、チャットツールのメリットを感じている方が多いようです。

自社の働き方に合ったルール作りや必要な機能が備ったビジネスチャットツールの選定を

働き方改革やリモートワークの推進により、仕事でのビジネスチャットツールの利用も広がっています。

せっかく導入したツールをしっかり機能させ、ビジネスチャットツールのメリットを最大化させるためにも、自社の働き方に合ったルール作りや必要な機能が備ったビジネスチャットツールの選定も大事なポイントとなります。

社内のコミュニケーションを取り巻くあらゆる課題を解消するビジネスチャットツール『Tocaro』についてご存知でしょうか?詳細は下のオレンジ色のボタンからご覧になれます。

ワークプロセスマネジメントプラットフォーム
Tocaro(トカロ)

仕事のあらゆる行動を定量化し、成果につながるプロセスを見える化します。結果、意思決定の柔軟性を高め、チームの生産性を高めることが可能です。さっそくワークプロセスマネジメントプラットフォームのTocaroを使ってみましょう。