今までの終身雇用制、年功賃金制という日本的な働き方が見直されるようになり、日本も欧米のように個人成果主義的な働き方を導入する企業が増えてきています。しかし、企業というのは個人の集まりであっても、チームで事業に当たることにより、より大きな成果を得られることがあります。
補い合って支え合うことで1人では抱えきれないような大きな案件も成果に結びつけることができるのです。そして、チームワークを発揮して業務にあたることで作業効率も改善されます。今回はチームで働くことでどのように効率化が向上するのかを見ていきましょう
チームとグループは似ているようで違う
そもそもチームワークとは従業員同士で業務を分担し、 業務のフォローやカバーをお互いにし合うことで、お互いの弱点を補完しあい、個人では達成できない業務を、組織として成し遂げるときに発生する力のことをいいます。ではグループとチームはどのように違うのでしょうか。
グループは単純に人が集まった状態を言います。その場合メンバーはそれぞれに活動し、そのグループで発揮される力は単純にメンバーの人数の和となります。しかし、チームの場合ある一つの目的意識の下に集まり、それぞれの力を最大限発揮するために集まっています。時には助け合い、力を合わせて1人で活動することでより大きな成果が期待されます。
チームで働くことによって期待される効果は3種類
1人で仕事をするよりもチームで仕事をすることをチームワークと呼びますが、個人ではなくチームワークが発揮された時に期待される効果は以下の3つあります。
1. 情報の共有ができる
個人では限界のある知識や経験を、チームではメンバー同士で共有することができます。一人ひとりが持っているナレッジをチーム内でノウハウとして蓄積し、共有することは企業が成長していく上で重要なことです。チームで多くの情報を集めて共有、活用することで、現状の改善につながっていきます。
2. 業務の効率化が図れる
1人で仕事をするよりもチームで仕事にあたる方が、業務の効率化につながります。メンバーはそれぞれ得意なものと苦手な分野があるため、メンバー一人ひとりが得意な分野を活かしながら業務を進めていくことで効率化を図れます。チームワークの中で情報やスケジュールが共有できれば、メンバー皆で協力しながら効率よく仕事を分担しながら進めていくことができます。
3. 組織力が向上する
チームで仕事をすすめていくことにより、組織力の向上につながります。業務を行う中でコミュニケーションを取り合い、情報を共有して協力しながら一つの目的達成に向けて力を合わせるので、モチベーションが維持され、組織力が向上しやすくなります。
チームワークを発揮するための4つのポイント
それではチームワークを発揮するためにはどのような条件があるのでしょうか。4つのポイントにまとめました。
1. 仕事における信頼関係を気付く
仕事を進めていく中で、メンバーがお互いの能力に期待し、必要とすることにより、これまでに達成できなかった課題解決の糸口を見つけられるようになります。
2. チーム意識を強く持つ
自分たちが同じチームに属しているという意識を強く持つようにしましょう。そのためには、メンバー以外との境界線をはっきりと決めておくことが大事です。明瞭な境界線があることで、どこまで情報共有すればよいのか明確になります。
3. 学習意欲を刺激し合う
同じチームのメンバー同士で互いに刺激を与えながら進んで学習することで、既成概念にとらわれない手段や考え方を生み出し続けられる組織になることができます。学習意欲によって芽生えた自主性や主体性がチーム内で発揮されることで、より良いチームワークが醸成されます。
4. 多様性を認める
ダイバーシティーという言葉をよく耳にするようになりましたが、年齢や性別、国籍はもちろん、経験年数や上下関係などにとらわれない多様性に富んだチームが構築されれば、チームの活躍の幅は大きく広がるはずです。
チームワークを重視して業務効率化を図りましょう
以上見てきましたように、チームワークが高まると、組織力が向上し、業務の効率化という効果が得られます。チームワークを高めるためには、従業員それぞれの特性を理解したうえで、チーム作りをすることが重要です。
チームであるという意識や、多様性といったチームワークに必要な要素を理解し、環境整備や研修、ゲームなどでチームメンバー間の距離を縮めて、チームワークを高めることが可能でます。チームワークを高めて組織力向上や情報共有といった効果を得て、より効率的に業務を進めていきましょう。
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