ビジネスにおいて、コミュニケーションの必要性を謳う企業が増えてきています。コロナ禍や働き方改革によって働く場所が多様化し、社員が一堂に会さず遠隔で業務を行うことが必要とされているからです。今までもビジネスにおいてもスピード感のあるコミュニケーションは重要でした。
仕事をするうえで、「報・連・相」が大切ですが、社内で必要な情報をスピーディーに共有することは意外と難しいのです。また、「個人向けSNSを使っているけどセキュリティは大丈夫かな」と考えている方も多いでしょう。
そこで、社内の情報を共有するときに、ビジネスチャットを使うととても便利です。ビジネスチャットはメールよりもリアルタイム性が高く、挨拶文などを廃して端的に情報伝達や意見交換ができ、複数人での話し合いもしやすいという特徴があります。しかし、ビジネスに特化した「ビジネスチャット」はサービスの数が多すぎて、どれが良いのかわからないという企業の方も多いのではないでしょうか。
この記事では、数多くのサービスがあるビジネスチャットツールの中で、選ぶポイントと企業が重視する特徴別におすすめなビジネスチャットツール6選をご紹介していきます。
ビジネスチャットを選ぶ3つのポイント
数多くあるビジネスチャットツールの中から、自社にぴったりなツールを選ぶ際の3つのポイントはこちらです。ぜひ参考にしてみてください。
使いやすさ・機能性
使いやすさ・機能性は実際に試してみないとわからない場合も多いので、多くのビジネスチャットツールではトライアル(お試し期間)が用意されているので、必ず試して確認しましょう。
社員のITスキルやどのような機能が必要なのか等を、導入する前によく社内で話し合っておくことが重要です。魅力的な高機能ですが、使いこなせないと意味がありません。
セキュリティ面の安心
個人用SNSとの違いは高セキュリティで安心出来ることでしょう。ビジネスチャットでやり取りされる情報の中には、機密性が高いものや個人情報も含まれることがあるでしょう。心配せずにコミュニケーションできるように、高セキュリティのものを選びましょう。ツールによっては、金融や公共施設で利用するレベルの高いセキュリティレベルのものまであります。
価格
ビジネスチャットツールは、基本的にユーザー数で料金が変動します。利用する社員が10人なら10人分の料金が必要となるケースが多いです。ただし条件付きで無料で利用できるものもあるので、まずは試してみるのもいいでしょう。
高機能なツールはその分価格も高くなっています。自社で利用したい機能をよく話し合って、使いそうにない余計な機能があるものは避けた方が良いでしょう。
特徴別おすすめのビジネスチャットツール6選
数多くのビジネスチャットツールの中からおすすめのビジネスチャットを特徴別に6つご紹介します。
1. カスタマイズ性が高くIT業界での人気が高い「Slack(スラック)」



出典:https://slack.com/intl/ja-jp/
初めての導入なら無料プランが充実している「Slack」がおすすめ
アメリカの本拠地があるSlack Technology社が提供している「Slack」は、中小企業から世界有数の企業まで世界中で使用されており、日本では日本経済新聞社やPanasonicなどでも採用している人気のツールです。
PCやスマホ(iPhone、Androidどちらも対応)で利用可能で、OSに合わせたアプリが提供されています。チームやチャンネルへの参加アカウント数は無制限です。外部アプリとの連携は、GoogleやTwitter、DropBoxやAsanaなどから10ツールとの連携が可能となっています。
社内外の人間が関わるプロジェクトの作業を効率化することができる「チャンネル」は、報告の確認や課題共有、提案の最終決定、予算承認などさまざまな情報を共有できます。「チャンネル」上で全てを共有出来るのです。
無料プランと有料プランが設定されていて、無料プランでも機能充実しています。ワークスペースの利用やチーム作成、ファイルストレージや1on1の通話機能も利用できます。
2. セキュリティを最重視なら「Tocaro(トカロ)」



出典:https://tocaro.im
自分がやるべき仕事をワークボードで管理し、プロセスを見える化して業務効率化
伊藤忠テクノソリューションズ株式会社がサービスを提供する「Tocaro」は、仕事のプロセスを可視化し、生産性を大幅に向上できるビジネスチャットツールです。通信暗号化や定期監査を徹底することで堅牢なセキュリティを実現しており、Enterpriseプランでは、より多彩な管理・バックアップ機能も用意しています。
先端的な暗号化アルゴリズムによってモバイル端末のキャッシュデータからサーバーに保管するログまであらゆるデータは不可逆的に暗号化されており、情報共有におけるグローバルスタンダードの安全性をどのプランのユーザーにも提供されています。
プロジェクトをチームで進めるときに必要なタスク機能や、作業の進捗状況などをリアルタイムで定量化してそのプロセスを見える化できる機能が搭載されています。
また世界中の数十万社が利用するセキュアなファイルストレージサービスBoxと合わせて使えば、、Tocaro上でのやり取りで共有された全てのファイルをTocaroサーバー上に残すことなく、お使いのBoxフォルダー内に全て蓄積させることも可能になります。
3. 学生インターンや20代の社員が多いのなら「LINE WORKS」



出典:https://line.worksmobile.com/jp/
LINEとつながる唯一のビジネスチャットで誰でも簡単に使える
ワークスモバイルジャパン株式会社がサービスを提供する「LINE WORKS(ラインワークス)」は、LINEと同じ使い勝手で導入したその日から誰でもすぐに使えるビジネスチャットツールです。LINEおなじみのチャットやスタンプは、多くの現場で楽しい職場づくりをサポートしています。
グループで共有できるノートや予定、フォルダの機能を活用すれば、無駄のないコミュニケーションも可能となり、LINEや他社のLINE WORKSユーザーとのトーク機能で、さらに社外とのつながりも広がります。
トークやメール、アドレス帳、ホーム(掲示板)での社内通知、メンバーの予定が把握できるカレンダー、ファイルを閲覧できるDriveなど業務の効率化に必要な機能が満載。セキュリティにおいてはユーザーの利用履歴をモニタリングできるためリスクを事前に察知し、トラブルが発生したあとの追跡も迅速に行えます。
PCは苦手だが、LINEであればつかえるという学生インターンや20代の社員が多いカジュアルな企業におすすめです。
⒋ 国内利用者数No. 1で相互性抜群「Chatwork」



出典:https://go.chatwork.com/ja/
Chatwork株式会社がサービスを提供する「Chatwork」は、導入社数36,5万社を超えるNo. 1国産ビジネスチャットです。
ビジネスコミュニケーションをより円滑にする機能として、チャットやタスク管理、ファイル管理などがあります。いずれも直感的に誰でも簡単に使えるツールということに加え、ユーザー同士なら社内での共有はもちろん、クライアントや社外のスタッフなどプロジェクトチームでスムーズに情報の共有が行えます。
送受信できるファイルの容量が無制限になったことで、作り込んだ資料や大きなデータの共有ができます。さらに無料のビデオ通話で、遠方のクライアントやテレワーク中の社員とコニュニケーションが図れるため今の働き方にも柔軟に対応しています。
チャットに既読機能がないため、外部とのやり取りに人気があります。
⒌ Office 365を社内全体で利用しているのなら「Microsoft Teams」



出典:https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-teams/group-chat-software
最大1万人の大規模Web会議やセミナーが唯一可能なweb会議システム
日本マイクロソフト株式会社が提供する「Microsoft Teams」は、web会議や、チャットやストレージ、グループ機能などチームとしてのコラボレーションに必要な機能を持っているweb会議システムです。共有のワークスペースにファイルなどをまとめられるので、場所に制限されず仕事をしたり、チームとチャットが行えます。
対応言語が18カ国以上あるので、多言語が飛び交う職業で多く使用されています。
Word、Excel、PowerPoint、SharePointなど組み込みのOffice 365アプリでファイルの共同作業が行える点が特長で、業界を問わず、さまざまな企業で導入・活用されています。
高度なセキュリティ対策と監査が行われているため、安心安全にシステムを利用できることがメリットです。暗号化によって保管されたデータや転送中のを大切に守るだけでなく、電子情報開示によるセキュリティ強化とコンプライアンス保持をしています。
6. 社内のエンゲージメントを向上したいのなら「Talknote」



出典:https://talknote.com
組織のコンディションが一目でわかり、積極性を見出して意欲を後押しする
Talknote株式会社が提供する「Talknote」は、トピックごとにフィード型のコミュニケーションを構築し、オープンな環境で社内の情報を資産化出来るビジネスチャットツールです。関連するメンバーのみが参加するグループでコミュニケーションを行ったり、タスクを依頼し期限を設け、「誰に」「どんな」業務を依頼したのか一覧で管理が可能です。
「組織活性スコア」機能では、部署ごとのコミュニケーション活性度をスコアにして可視化することで、組織や人の状態、問題点の把握が容易になります。アクセス時間の増減や仕事量を把握してオーバーワークを検知するほか、組織への関心度や仕事への積極性を把握するアクションリズム解析が可能です。担当上長へのアラート通知により、従業員の意欲減退や退職意向などを早期に発見し未然に対策をとることができます。
Talknote上で行われた各社員のコミュニケーションのデータ解析によりコミュニケーション量や仕事へのモチベーションを可視化し、マネジメントに生かすことができます。
自社にぴったりなビジネスチャットを探してみましょう
いかがでしたか?ビジネスチャットと一括りにしても、利用目的や利用方法によって選ぶべきビジネスチャットは変わってきます。あなたが利用したいのはどんな時ですか?
今一度、ビジネスチャットを利用したい理由や目的を社内でよく話し合い整理したうえで、サービスを比較し、自社にマッチしたビジネスチャットを検討してみてください。