テレワークのWi-Fi環境がない!すぐに解消できる解決策は?

新型コロナウイルスの感染拡大の影響でテレワークや在宅勤務の導入を実施した企業が今年急増しました。新型ウィルスの蔓延が懸念された時期には政府が7割の社員をテレワークにするように要請したこともあり、慣れない中でも多くの企業が実施した結果、現在では日本でも働き方の一つの選択肢として定着しつつあります。

そんな中、在宅勤務をする社員の自宅の仕事環境が問題になりました。いざ自分の会社でもテレワークを実施しようと思っても、多くの一人暮らし世帯にはWi-Fi設備が無く、家でテレワークをする事ができないという問題が浮上したのです。近年では、スマートフォン一つでネットに接続できるため、特に単身20代世帯は自宅にインターネット回線を引いていない人も多いのです。

そこで今回は社員の自宅にインターネット環境が整っていない場合どのような対応策があるのかを探っていきます。

テレワーク時Wi-Fi環境がない世帯には?

テレワークを実施する際に無くてはならないネットワークに種類は以下の3種類に大分することができます。光回線かモバイルWi-Fiかデザリングです。それぞれ特徴がありますので、違いを見ていきましょう

光回線

電柱から自宅へ光ケーブルを導入し高速で快適なインターネット回線で、速度は早安定度は高いですが、工事が必要となります。

ポケットWi-Fi

基地局からの無線電波(モバイル通信)を使ったネット回線でWiMAXや4G LTEが主流です。工事が不要で持ち出すことができます。しかし安定度が低く、速度も遅く、速度制限があります。

デザリング

スマートフォンのモバイル回線プランをそのまま活用し、ネット通信ができます。スマートフォンがあれば使え、別契約が不要です。安定度が低く、速度が遅く、速度制限があります。

以上がそれぞれの特色です。光回線は工事が必要となるため、その工事費を誰が負担するのか、また、私的利用する際の費用の按分をどのようにするのかなど、通信速度は安定しますが、解決すべき課題が発生します。

また、テサリングはスマートフォンのテザリング機能を使う方法で、新たに契約する必要など無く、会社支給のスマートフォンを利用するのであれば最も手間なく導入できますが、通信速度や安定性を考えると、ビデオ会議などをする方には向きません。

テレワーク中、Wi-Fi環境がない方におすすめなのはポケットWi-Fi

企業がテレワークに取り組む際、社員の自宅のネット環境が整っていない場合ポケットWi-Fiを利用することがもっとも合理的と考えられます。以下に、その理由を解説していきます。

第一にテレワークにポケットWi-Fiが向いている理由は、申し込みをしてから利用開始までの時間が最も短いからです。光回線のような有線回線は自宅に電柱から直接配線をするため、工事が必要が必要になります。ポケットWi-Fiのような無線回線は、線を使わずに電波で繋がるので工事が不要なのです。

また、光回線に代表される有線回線は、新型コロナウイルスの自粛期間のような有事の際には、申込みが殺到するため、工事の申し込みをしても、開通工事の目処が立たないこともありえます。テレワーク導入のゴーサインが出ても、工事の都合一つで社員のインターネットが自由に使えるまでの時間が読めなくなることがあります。

一方で、無線回線はモバイル系通信サービスですので、導入する祭に回線工事は必要ありません。簡単な申し込み手続き後、ポケットWi-Fiが届いたらすぐにインターネットの無制限利用の環境が整備されることになります。在宅でのインターネット環境を整えたいのであれば、光回線よりも手軽に素早く利用開始できるポケットWi-Fiが優れています。

そもそもポケットWi-Fiとは?

ポケットWi-Fiとは女性の手にも収まるほどの小型の通信端末で、最大の利点は持ち運びのできる端末であるということです。光回線は有線のため、自宅内でしか使用できませんが、ポケットWi-Fiならば、エリア内であればどこでも利用できます。つまりポケットWi-Fiががあれば、外出先でもインターネットが使えるのです。ただし、ポケットWi-Fiは有線の光回線よりも通信速度が遅く、商品によっては通信量の制限があることがあります。

これまではインターネットと言えば迷わず有線回線を導入した企業が多くあったと思いますが、現在では無線回線によるモバイル系通信サービスの分野は急速に発達していて、多くの利用者の支持を獲得しています。その理由として、光回線とは違ったメリットがあるからと言われています。

無線回線サービスのポケットWi-Fiの1番のメリットと言えるのは、自宅での使用は勿論、出先や、出張先でも利用できることです。また、引っ越しなどする際も面倒な手続きは必要ありません。また、ITに関する詳しい知識が無くても利用開始ができ、工事費用もかからないため、コストも削減できます。

無線回線にはポケットWi-Fiの他に置き型のホームルーターもあります。ポケットWi-Fiは充電式なので外に持ち出せますが、ホームルーターは電源に繋がっていないと使えないという違いがあります。外出先でもインターネットの利用をお考えであればポケットWi-Fiが適しています。

テレワークにポケットWi-Fiのセキュリティは問題ないか

テレワークを導入する際にリスクとして挙げられるのが、セキュリティの問題です。インターネットを経由して会社の情報が漏洩する事があっては困ります。そこで、ポケットWi-Fiを選ぶ際の目安があります。ポケットWi-Fiは電波を利用してデータの通信を行うので、それを傍受される危険性があります。

セキュリティの強度は暗号化方式によって表され、主要な暗号化方式はセキュリティ強度が高い順にWPA2(AES)→WPA(TKIP)→WEPの3種類になっていて、最も弱いWEPは最も簡易な暗号化方式で、パスワードが盗まれるリスクが高く、WPA(TKIP)はWEPの強化版ですが、解析ツールを使用すればセキュリティが破られる危険性があります。

WPA(TKIP)が改良されたものが、WPA2(AES)で、セキュリティの解読は不可能だと言われています。業務でポケットWi-Fiを利用する際は、セキュリティ強度の高いWPA2(AES)以上のポケットWi-Fiを選択することをおすすめします。

ちなみに、カフェや飲食店にあるフリーWi-Fiや、公共Wi-Fiに接続して業務をする方もいるかと思いますが、これらのWi-Fiはセキュリティが不十分なため、情報漏洩のリスクが高まります。ポケットWi-Fiがあれば、このような外出先でも心配なくインターネットを使うことができます。

テレワークにポケットWi-Fiの通信容量・速度に問題ないか

通信量に上限が設けられているプランは料金が安いですが、使用量が超過すると接続速度が低速になり業務に支障を来す場合があります。テレワーク中にビデオ会議などを頻繁に行う方は通信容量無制限のプランを選びましょう。逆にテレワークをすると言っても毎日フルタイムではないなど、インターネット利用の時間が短い方は、通信量に上限が設けてある契約プランにしたほうがお得です。

ポケットWi-Fiの通信速度が気になるのは、ファイルのダウンロードや、オンライン会議をする時かと思います。大きなデータのファイルなどをダウンロードすることが多い方は、最大通信速度が速いものを選ぶ必要があります。オンライン会議については、Zoomであれば上り下り共に1.5Mbpsあれば問題ないとされているため、通信速度を心配する必要はそこまでなさそうです。

テレワーク時のポケットWi-Fiのレンタルについて

ポケットWi-Fiの契約の種類は基本的に短期と長期の2種類のプランがあります。テレワークは一時的なものと考えていて、この先どうなるかわからないので期間を決めて利用するというのであれば、短期契約で延長手続きをしながら利用できます。長期に契約にすると、更新時期や、途中解約による違約金なども発生する可能性があるので、しっかりプランを立てて契約する必要があります。

また、利用期間を決めないで契約するプランは解約に制限はありませんが、月々の料金が割高になるのが一般的です。利用期間で選ぶか、料金で選ぶかという契約になります。

テレワークのインターネット環境はポケットWi-Fiで整えられる

これからテレワークを導入しようか検討中の企業も多くあるかと思いますが、自宅にインターネットの環境がない社員もいるかと思います。その上、いつまでテレワークが続くのか、どれくらいの頻度でテレワークを実施するのかなど、不確定要素も多いかと思います。会社負担で光回線を導入したけれど、テレワークを中止することになったとなれば、無駄なコストとなってしまいます。

その点ポケットWi-Fiならば、短期での契約もでき、データ通信量が膨大でなければテレワークに対応できます。セキュリティの心配もいりませんし、工事が不要なため、取り扱い店舗に出向けば、即日利用開始することができます。また、テレワークが中止になっても、契約期間中ならば、社員の出張や外出での利用などにも活用できます。

近年のポケットWi-Fiは性能が向上しているので、以前と比べて利便性は格段に向上しています。ただし、通信エリア外ですと利用ができないので、そこだけは注意が必要です。これからテレワーク導入を検討している方はポケットWi-Fiの活用を選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。

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