女性が職業生活において、十分に能力を発揮し活躍できる環境を整備するための「女性活躍推進法」が2016年4月から施行されています。伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)でも「働き方改革」によって、多彩な個性が、多様な働き方で力を合わせ、新しいことに挑戦していける職場の実現を目指しています。
「働き方」を変革し、もっと「働きがい」をもって活躍できるように
もともと、CTCでは2005年4月施行の「次世代育成支援対策推進法」に基づいた子育て支援のための行動計画(一般事業主行動計画)に取り組み、2007年4月には次世代認定マーク「くるみん」認定を受けています。
さらに2017年9月には、女性活躍推進法に基づく「えるぼし」認定も取得。この認定は厚生労働省が定める5つの基準(採用、継続就業、労働時間等の働き方管理職比率、多様なキャリアコース)において、女性が活躍する環境を整える取組を行っている企業に与えられるものです。CTCでは全ての項目が評価され、最高位(3段階目)の認定を受けました。
こうした認定を受けるには、次世代育成支援や女性活躍推進のための「一般事業主行動計画」を策定し、実績が認められなければなりません。CTCでも、「くるみん」認定における次世代育成の分野では、全ての社員がその能力を十分に発揮できるような雇用環境の整備などのため、2015年から2020年までの5年間の行動計画(第4期)を策定しました。
CTCでは、すでに育児短時間勤務・時差出勤制度の対象年齢の引き上げや、子供が生まれる際の父親が取得できる休暇制度の新設など、仕事と家庭の両立に関する環境は整備されています。こうした既存制度の活用推進と、メリハリのある働き方の実現に向け、2つの目標が掲げられています。
目標①:「働き方」に対する意識変革の取り組みを推進する
朝型勤務の奨励や、所定外労働削減、年次有給休暇の取得推進と連続休暇取得奨励の継続的な実施。
目標②:社員が働きがいをもって活躍し続けるための取り組みを継続的に実施する
メンター制度や各研修、家族参観日(オフィスツアー)、産休・育休社員向け説明会などの継続的な実施。
「スライドワーク」「モバイルワーク」導入で、より柔軟な働き方を実現
女性活躍推進のための「えるぼし」認定においても、CTCは2016年~2021年まで5年間の行動計画を策定しています。2020年度末までに指導的地位に就く女性を2倍にすることを目標に、4つの取組を具体化しています。
①採用
就職サイトやセミナーなどにおける、男女問わず活躍できる職場であることの情報発信。育児・介護・配偶者の転勤等の理由で退職した社員の再雇用制度を継続運用。
②職場風土
仕事と育児や介護との両立を支援する柔軟な働き方の実現。管理職向けの研修の継続実施。
③長時間労働の是正
働き方改革を継続し、効率的な働き方を推進。
④女性のキャリア形成支援
メンター制度やキャリア形成支援研修の継続実施。全社員向けのダイバーシティ情報共有サイト「Chorus」の開設。
特に制度として特徴的なのが、2016年4月から導入された「スライドワーク」と「モバイルワーク」です。「スライドワーク」は、始業時刻を7~10時の間で任意に調整し、フルタイム勤務(休憩を含めて8.5時間)することができます。「モバイルワーク」は、外出を伴う社員に、オフィス外で付随業務を行うことを認めるものです。
さらに各所にタッチダウンオフィスも開設したり、個人所有の端末を社内に持ち込んで業務に利用できるBYOD(Bring Your Own Device)を導入したりするなど、働き方の効率化が継続的に実施されています。
2018年10月からは服装面でも、従来のビジネスカジュアルに加え、ジーンズやスニーカーでの勤務も認められるようになりました。「くるみん」「えるぼし」認定のみならず、社員が「柔軟な発想」で新たな価値を見出し、自分らしい「充実した働き方」を選択できるように。CTCの「働き方変革」は、さらに進行中です。
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