従業員数別ビジネスチャットの利用率が高いツール4選

新型コロナウイルス感染拡大防止の影響を受けて、ITツールの導入が一気に進みました。その中で特に利用されているのが、ビジネスチャットツールです。ビジネスチャットは、「社内・社外と気軽に情報共有できる」「文章を簡略化できる」「誤送信が少ない」など利点が注目され、メールに代わる新しいビジネスコミュニケーションとして急速に利用されています。

そして、新型コロナウイルスによるテレワークの急速な普及に伴い、ビジネスコミュニケーションの形も更に変化をしています。今後もテレワーク推進に伴い、更にビジネスチャットは普及が進んでいくと言われています。

しかし、実際にどれくらいの企業が導入しており、市場規模はどれくらいなのでしょうか。

この記事では、ビジネスチャットの利用率や導入後の活用について徹底解説します。

コロナ禍の影響を受けて注目されているITツールとは?


コロナ禍の影響を受けて導入が進んだと言われるITツールですが、どのようなツールが伸びたのでしょうか?ビジネスチャットツールが、どれぐらい導入されているかは下記のグラフをご確認ください。

引用元 2022年4月 【データから見る企業実態調査】ITツール導入・活用に関するレポートを発表5割以上の企業でテレワーク関連ツールの導入率が向上ITツール予算は約900~4,000万円、約6.5割が「生産性向上」と回答|パーソルHDのプレスリリース (prtimes.jp)  )

グラフによると、リモートワークで需要が増えたWEB会議や勤務管理システムは、約半数なのに対して、ビジネスチャットコミュニケーションツールの導入率が32.3%と、意外に低いのです。

しかし、他の調査による従業員規模別になると、導入比率は99人以下の企業では16.5%なのに対し、1万人以上の企業では73%という結果となっており、従業員規模が大きくなるに従い、導入比率が高まる傾向が顕著となっています。リモートワークが増え、人数が多い企業では社内コミュニケーションが取りにくくなっており、この穴を埋めるのがビジネスチャットツールになってきています。

そして、中小企業の導入率が低いということがわかります。従業員の数が少ないと、ツールを使わなくてもコミュニケーションが取りやすかったり、プライベート用のSNSを利用したりしてしまっているようです。

ビジネスチャットの利用率は約4割

では、ビジネスチャットの認知度や利用率はどのように変化しているのでしょうか?アンケートモニター約2,000万人会社モニタスによる全国20~64歳男女の会社員2,836名を対象に実施した「利用実態調査 ビジネスチャットツール編」を参考にご紹介します。

全国の会社員に聞いたビジネスチャットツールの認知・利用状況について、

認知率54.7%、利用経験率40.1%、現在利用率38.6%

という結果になりました。

会社員の約5割がいずれかのビジネスチャットツールを認知していて、約4割はいずれかのツールを利用していることがわかっています。

これらのビジネスチャットツールは、コロナ禍により急速に浸透してきてメールよりも利用されているように思われていましたが、未だにおよそ2人に1人はいずれのビジネスチャットツールも認知していないようです。 

従業員数別ビジネスチャットの利用率が高いツール4選

数多くのビジネスチャットツールがありますが、企業の従業員の人数によって利用しているツールに違いがあります。従業員数別のビジネスチャットの利用率が高いツールをご紹介します。

【従業員数1,000名以上の企業の利用率が高いツール】

チャットや会議、ファイルの共有などが可能「Microsoft Teams」

Microsoft Corporationが提供している「Microsoft Teams」は、Officeアプリのサブスクリプションサービス「Microsoft 365」にも含まれていますが、単独のアプリとして利用することもできるビジネスチャットツールです。共有のワークスペースにファイルなどをまとめられるので、場所に制限されず仕事をしたり、チームとチャットが行えます。

Microsoftのさまざまなツールとのシームレスな連携を強みとし、WordやExcelなどのOffice製品を自社で使用している多くの企業におすすめです。ビデオ通話機能も充実しており、数百人規模の大規模な会議から、1対1でのちょっとしたミーティング、チーム内での密な議論など、多様なレベルのコミュニケーションをサポートが可能です。業界を問わず、さまざまな企業で導入・活用されています。

Microsoft Teamsサービスサイト : https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-365/microsoft-teams/group-chat-software

仕事で活用できる充実した機能を揃えた「LINE WORKS」

ワークスモバイルジャパン株式会社が提供している「LINE WORKS」は。なじみのあるコミュニケーションアプリ「LINE」と同じ使い勝手のため、ユーザーの教育も必要なく、導入したその日から 誰でもすぐに使えるビジネスチャットツールです。 LINEと操作性が似ており、PCは苦手だが、LINEであれば使える層が多い企業であれば、ビジネスチャットの社員研修などを頻繁にしなくてもよくなります。

2019年8月に発表された「ソフトウェアビジネス新市場2019年版」では、2年連続で有料ビジネスチャット国内シェアNo.1を獲得しました。

LINE WORKSサービスサイト : https://line.worksmobile.com/jp/

大企業への導入実績が多いオールインワン・コラボレーションツール「Tocaro」

伊藤忠テクノソリューションズが提供する「Tocaro」は、組織で働くビジネスマンがより効率的に働くことをサポートすることを目的として開発されたビジネスチャットツールです。

仕事に必要なあらゆる情報を、簡単かつ安全に共有するための様々な機能があり『グループチャット』『ファイル共有』『タスク管理機能』『ビデオ通話』『通話』『Box連携』『柔軟なセキュリティ機能』を装備しています。業務の依頼や仕様変更など重要な連絡を見える化して、業務の抜け漏れや遅れを防ぎます。

どこよりも高度なセキュリティが人気で、安心安全で使いやすさを重視する金融・通信・鉄道・航空・教育など、幅広い業界で利用されています。

Tocaroサービスサイト:https://tocaro.im

【従業員数100名未満の企業の利用率が高いツール】

仕事上のコミュニケーションを円滑にする国産ツール「Chatwork」

Chatwork株式会社が提供する「Chatwork」は、直感的に使えるデザインのため、チャットに慣れない方・初めて使う方もスムーズに操作が可能なビジネスチャットツールです容量制限なしのファイル共有機能やタスク管理機能も使え、「担当者」「期限」を設定してタスクを登録できるため、対応漏れを防ぐことができます。

大規模組織の運用は管理者機能で安心です。円滑な情報共有により意思決定の加速が期待され、チャットでコミュニケーションが活発になります。業務効率を上げ大幅なコスト削減を実現できます。

Chatworkサービスサイト : https://go.chatwork.com/ja/

メッセージプラットフォームの先駆者「Slack」

Slack Technologies, Incが提供する「Slack」は、すべての会話やツールを 1 か所にまとめる「チャンネル」が特徴で、在宅勤務でもチームの一体感を失わず、生産的に仕事を進めることができるビジネスチャットツールです。「ワークスペース」というグループを作成すれば、1つのアカウントでプロジェクトごとにチームを区別してコミュニケーションができます。2,000種類以上の外部機能と連携できるカスタマイズ性の高さに定評があり、各部署でさまざまなツールを使用している企業に特におすすめです。社内のヘルプデスクに活用できるチャットボットなども備えているため、導入からスムーズな定着をサポートしてくれます。

共有チャンネルの活用で、外部のパートナーや顧客とのコラボレーションも、まるで同じオフィスにいるかのように密接に進めることができます。

Slackサービスサイト :  https://slack.com/intl/ja-jp/

テレワークによって不足しがちな社内コミニュケーションの活性化につなげましょう

働き方の多様化によって、ビジネスチャットの利用率は今後も高くなっていくでしょう。ビジネスチャットを活用すれば、コミュニケーションを活性化できるだけでなく、ファイル共有や部署内などの複数人でのやり取りを効率化することが可能です。テレワークによって不足しがち、遠慮しがちな、ちょっとした社内コミュニケーションを補うことも可能になります。

数ある多くのツールの中から自社に合ったものを選定するためには、コスト面や機能、既存のツール、業務効率やファイル管理まで踏み込み、しっかりと検討しましょう。

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仕事のあらゆる行動を定量化し、成果につながるプロセスを見える化します。結果、意思決定の柔軟性を高め、チームの生産性を高めることが可能です。さっそくワークプロセスマネジメントプラットフォームのTocaroを使ってみましょう。