リスク管理の必要性は全社員で共有!会社を守るリスク管理の手順

リスク管理(リスクマネジメント)とは組織単位で起こりうるリスクを回避し、損失を最低限に抑えるプロセスのことをいいます。そして、企業が活動を行う上で障害となりうるリスクとその影響を正確に把握し、事前に手を打つことでリスクを回避する管理体制が求められます。

グローバル化が急速に進んでいく中、国際的な取引も増え以前に増してビジネスを取り巻くリスクは増えています。その中で大きな損失を出さずに企業が成長を続けていくには、リスクをきちんと管理し、適切にリスクを回避していかなければなりません。

そのためには、経営陣のみならず全社員がリスク管理の必要性や重要度を理解して日常的にリスク管理することがポイントになります。今回は、リスクを管理する手順をご紹介しながら、求められるリスク管理の姿を見ていきましょう。

リスク管理の必要性を感じたら今すぐ導入検討を!

リスク管理という言葉を聞いて、「大企業の話」と考えていませんか。中小企業庁が実施した「企業規模別に見たリスク管理の体制」に関する調査によると、リスク管理を担当する部門がある大企業の割合が全体の85.4%に対し、中小企業は59.6%にとどまっています。これほど大企業と中小企業の間にリスク管理の体制に差が生じているのです。

ビジネスを行うにあたって、リスクのないビジネスは存在しません。経営者は「どんな事業を行うにも必ずリスクが有る。」という認識から出発しなければなりません。

そして、それはビジネスの額の多い少ないに関係なく、それらリスクが会社経営を脅かす可能性があることを今一度考える必要があります。

リスク管理の導入手順とその仕組みとは?

リスク管理の導入を行う際にはまず、その仕組を理解する必要があります。リスク管理は一度導入したらそれで終わりというものではなく、活動を行う限り続けていかなければならないものです。それにより日々変化するリスクに対応できるのです。

リスク管理では3段階でリスクを管理していきます。「リスク分析」「プランの策定・実行」「活動の評価・改善」です。

1.リスク分析で危険度をチェック

まず自社が抱えるリスクを分析します。想定しうる全てのリスクを洗い出し、リスクの影響度と発生頻度によって分類します。

2.役割分担を明確にしたプランの策定をし、無駄なく実行する

実際にトラブルが発生した時の対応策を考えます。それぞれの企業に合ったプランを考えましょう。各社員に違う役割を与えて任務を遂行させると社員の危機管理に対する意識向上にも繋がります。

3.活動の評価・改善を継続的に行い、再発防止や次のリスクに備える

一度対策を行ったからといってそこで終了ではありません。その対策の評価を行い、改善作業をすることで、新たなトラブルが発生した際にはより迅速・効果的に対応できるようになるのです。

企業の業種、行う商売によって抱えるリスクは全く異なってきますが、リスク管理の方法は変わりません。常にこの3ステップを回し続けることによって損失を最小限に抑えることができるのです。

リスク管理に対し、全社員の意識を高めるには?

リスク管理を行うには経営者だけが目的意識を持っていても意味がありません。すべての社員と

意識の共有ができていなければ、リスク管理を行っていないのも同然です。そこで必要になってくるのが社内業務の「見える化」ではないでしょうか。

新しい取り組みを全社的にスムーズに導入するには、部署を横断した業務の共有が必要です。そして、時には社長から強いトップダウンの指示系統も必要となります。社内で情報をスムーズに伝達させるためには、日頃から社内での情報の共有・開示が重要となります。

リスク管理の手順についても言えますが、まずはリスク管理の必要性を全社員で共有し、リスク管理に取り組むようなシステムを構築するとよいでしょう。そうすることでリスクを検知する精度も向上します。

プロジェクト毎でリスク管理する必要性

ここまでは企業におけるリスク管理を見てきましたが、近年ではより小さな単位でのリスク管理が求められています。その背景にはプロジェクトマネジメント(プロジェクト管理)という概念が浸透してきているからです。

『全てのプロジェクトにはリスクが伴う』という前提に立ち、プロジェクトの責任者がリスク管理を行う。この業務の進め方こそが、いま各企業に求められている姿です。つまり、リスク管理の責任者がプロジェクトの数だけ社内にいるという状態です。

この体制を敷くことによって、企業のリスク管理能力も飛躍的に向上します。それまでは企業単位でのリスクコントロールしかできなかったものが、会社全体があらゆるリスクに目を光らせている状態になるからです。

有効なリスク回避手段を導入し、リスクに強い組織づくりを!

昔は管理者がなんとなく経験をもとにリスク管理をしていました。その管理方法は確立されておらず、とても感覚的なものでした。しかし現在では様々な手引書や、具体的な方法論も手に入る時代です。そして厄介なことにリスクの種類も時代とともに複雑化してきています。

中小企業がリスク管理に対して後手に回っているのは、リスクに対する意識の低さよりも、導入コストや人的コストなどの余裕が無いことが理由と考えられます。しかし、小さいと思っていた一つのリスクが、一つの会社を倒産させるということもありえるのです。

この機会に、どんな組織においても有効なリスク回避手段であるリスク管理について考えてみてはいかがでしょうか。

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